女性ホルモンについて


女性ホルモンの分泌のしくみとは?

さまざまなホルモンが体の調子を保っている

人間の体は、さまざまなホルモンによってコントロールされています。ホルモンとは血液中に分泌される化学物質で、血液の流れによって全身に運ばれて指令を伝えます。ホルモンという言葉の語源はギリシヤ語の「刺激する」「興奮させる」といった意味の言葉です。

ホルモンはおもに、脳の視床下部や下垂体、甲状腺、副甲状腺、すい臓、副腎、卵巣などの部位でつくられ分泌されています。成長を促す成長ホルモンや、血液中の糖の代謝を助けるインスリン、激しい運動をすると分泌されるアドレナリンなどをはじめ、人間の体内では100種類以上ものホルモンが分泌されているといわれます。それらは、血液で運ばれて、新陳代謝を促し調整するなど、体の状態を一定に保つためにそれぞれが大切な役割をはたしています。

女性水ルモンは2種類卵巣から分泌される

数多くあるホルモンのなかでも、女性にとても大きな影響を与えるのが女性ホルモンです。女性ホルモンとは、卵巣から分泌される2種類のホルモン、卵胞ホルモンエストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のこと。女性が丸みをおびた体つきになるのも、月経が起こったり、妊娠、出産ができたりするのも、このふたつのホルモンの働きによるものです。

卵胞ホルモン、黄体ホルモンは思春期になると分泌がはじまります。そして、年齢や月経の周期で分泌量が変化し、そのわずかな変化で女性の体をコントロールしていきます。ホルモンの分泌が乱れると、体、そして心にも不調を引き起こします。女性が健康でいるためには、女性ホルモンの分泌がきちんと保たれていることがとても大切なのです。


卵巣や子宮とは、どんなもの?

骨盤に囲まれた卵巣、卵管と子宮

自分の卵巣や子宮を意識したことがありますか? 卵巣や子宮は生命を生み出すだけでなく、女性にとって体のリズムをつくり出しているとても大切な器官。卵巣、卵管、子宮などをあわせて内性器といいます。体全体からみれば、ほんの小さなその一部分が、私たちの体調を大きく左右しているのです。いったい、どのあたりにあって、どんな形をしているのでしょう。まずは、その存在をちゃんと知っておきましょう。

内性器は、下腹部、骨盤内に骨盤に守られるようにあります。周囲には、直腸や膀胱、尿道などの器官があって、骨盤内にはいくつもの器官がぎっしりつまっている状態。そのため、卵巣や子宮の変化や不調が、骨盤や周囲の器官にも影響をおよぼし、腰痛や便秘、頻尿などのトラブルを起こすことがあるのです。

女性ホルモンを分泌する卵巣は親指大の小さな器官

子宮の両側にひとつずつある卵巣は、子宮とのあいだにある靭帯で支えられています。大きさは親指くらいで、表面はでこぼこ。私たちの体調を左右する女性ホルモンは、このとても小さな器官が分泌しています。

また、卵子を育て子宮に送るのも卵巣の重要な働きです。卵巣の中には、生まれたときにすでに何百万個という原始卵胞があり、それが思春期になると順番に成熟していきます。そして完全に成熟したひとつが卵子となって卵巣の外に飛び出します。これが排卵です。

排卵は毎月起こりますが、それを担当するのは、ふたつある卵巣のうちのどちらか一方です。女性にとって大切な役割をする卵巣は、ふたつのうちのひとつが機能していれば、きちんとその役割をはたせるようにできています。