自分の卵巣や子宮を意識したことがありますか? 卵巣や子宮は生命を生み出すだけでなく、女性にとって体のリズムをつくり出しているとても大切な器官。卵巣、卵管、子宮などをあわせて内性器といいます。体全体からみれば、ほんの小さなその一部分が、私たちの体調を大きく左右しているのです。いったい、どのあたりにあって、どんな形をしているのでしょう。まずは、その存在をちゃんと知っておきましょう。
内性器は、下腹部、骨盤内に骨盤に守られるようにあります。周囲には、直腸や膀胱、尿道などの器官があって、骨盤内にはいくつもの器官がぎっしりつまっている状態。そのため、卵巣や子宮の変化や不調が、骨盤や周囲の器官にも影響をおよぼし、腰痛や便秘、頻尿などのトラブルを起こすことがあるのです。
子宮の両側にひとつずつある卵巣は、子宮とのあいだにある靭帯で支えられています。大きさは親指くらいで、表面はでこぼこ。私たちの体調を左右する女性ホルモンは、このとても小さな器官が分泌しています。
また、卵子を育て子宮に送るのも卵巣の重要な働きです。卵巣の中には、生まれたときにすでに何百万個という原始卵胞があり、それが思春期になると順番に成熟していきます。そして完全に成熟したひとつが卵子となって卵巣の外に飛び出します。これが排卵です。
排卵は毎月起こりますが、それを担当するのは、ふたつある卵巣のうちのどちらか一方です。女性にとって大切な役割をする卵巣は、ふたつのうちのひとつが機能していれば、きちんとその役割をはたせるようにできています。
排卵された卵子は、卵巣の上にラッパ状に広がっている卵管采がキャッチし、卵管を通って子宮に運ばれます。卵管の長さはおよそ10センチ。内側に毛のような突起があり、その毛の動く流れで卵子が運ばれるのです。
卵子が子宮にいく途中、卵管膨大部で精子に出会うと受精します。この、卵子、精子の通り道である卵管がつまると妊娠しづらくなってしまいます。
よく、洋梨を逆さにしたような形といわれる子宮は、通常は鶏の卵はどの大きさで、前を膀胱、うしろを直腸にはさまれています。子宮の大切な役割は、赤ちゃんをその中で育てること。伸縮性にすぐれた丈夫な筋肉でできていて、中の赤ちゃんが大きくなれば子宮も大きくなり、たては30センチ以上にもなります。
子宮の内側は子宮内膜という膜でおおわれていて、受精卵をむかえるころにはその準備のために厚くなり、受精卵がこなければはがれおちます。内膜のこうした働きなどをコントロールしているのが、卵巣から分泌される『女性ホルモン』なのです。